新らしき文学

 

私は悲しい癖で、その時の気分に合った音楽を聴きながらでなければ、眠れない。

 

でも、昨夜はだめでした。

1時間以上iPhoneを介してインターネットから、昨夜の気分の音楽を引きずり出してこようとしたけれど、どれもどれも てんでだめ。

無限に広いと思っていたインターネットも、たかが知れているな。

「この曲は今のわたしと近いかもしれない」

そう思うものはたくさんあるけども、よくよく聴くと違う。

違う、わたしは今そこでそんな言葉は遣わない。

違う、わたしは今そこでそんなドラムは入れない。

 

随分傲慢な消費者だと思うけれど、近頃このようなことが度々起こる。

 

朝、鏡の前でどれだけ試行錯誤しても、「わたし」は「わたし」にならない。

この服は違う、この髪型は違う、この帽子は違う、このメイクは違う、この表情は違う、

わたしじゃない。わたしじゃない。これはわたしじゃない。

 

結局、気に入らない「わたし」で今日も外に出る。

こんな「わたし」じゃあ誰にも会いたくないなあ。

すれ違う人たちみんなに、「これはわたしじゃないんです!」って叫びたい、そんな気持ち。

 

こんな時、自分がただの消費者じゃなかったら。

痛いくらい思います。

 

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もしもわたしが、もっとギターが上手で曲をつくることができたなら。

この気持ちを歌に乗せるのに。

 

わたしはわたしのナイフで世界を切ってみたい。

 

 

 

(この記事だけでも、ずいぶんと他の人の言葉をつかいました。

   無才のわたしがわたしの言葉をつかいたいと思うのは、とんだ思い上がりです。

   でもいつかは、なにかを創る人になりたいね。どんなものでもいいから。

   図々しいけれども、自分だけにできる何かがあるといいなあ、

   って、希望だけはずっと、どこかに持ち続けていよう。)