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夢十夜

いつものように、君を君の家に送る。 君の家は緩い坂の一番上にある。車のアクセルを踏んで、いつものように、登る。 「今日ね、真美ちゃんに聞かれちゃったの」 君は俺の左隣で、突然口を開く。 「何を聞かれたの?」 「あなたの他に、何人男がいるのかって…

わが戦争に対処せる工夫の数々

インスタグラムの新機能の名前が「ストーリー」だと言うのは、なかなか的を射た命名ではないかと思う。 SNSで垣間見える人々は、決して真実ではない。当人は真実を発信しているつもりが、少しずつ本物から偽物に成り代わっているのだ。 ●ちょっとでも可愛く…

1年間Twitterをして思ったこと

今日で、Twitterに@u_b_1というアカウントを作って1年になりました。 いい機会なので、Twitterをやっていて感じたことを、だらだら書いていきたいと思います。 2ちゃんねるに「半年ROMれ」という言葉があるけれど、わたしはTwitterを1年ROMっていました。 …

私は海をだきしめていたい

「ねえ、俺、本当に君のことが好きだよ。君は信じてくれないだろうけど、ずっとずっと、君のことが好きなんだよ。そんなこと知ってる? 聞き飽きた? それでも構わないよ。君は俺が君を好きなことを、ずっと前から知っている。あまつさえそれを利用している…

秋風記

秋がわたしを弱くする。 Tと一緒に、好きなバンドのライブに行った。 Tというのは、1年前に別れた人。 かわいいって思われたくて、やっぱりいいなって思われたくて、鏡とにらめっこしていたら、待ち合わせの時間に、少し遅れてしまった。 「来てくれない…

古典風

鍵アカの下書きみたいなメモが出てきたから、 ここに書き写して晒し上げてやろうと思った。 ◯ つらいことも死んでも記憶していたいこともぜんぶ、抗生物質みたいに蕩けてなくなってしまうんだね ◯ 怖い、記憶の忘却と破壊の美しさが。 ◯ 美しさですべてを隠…

いずこへ

前回の自分のブログを読み返したら、その生命力に殴られて、頬を腫らした。痛い。いったい、どこに隠し持っていたのよ、そんな力。そんな力があるのなら、使い切っちゃわないでどうせなら、最後まで残してよ。 ここ最近の自分が、どうして生きているのか、ま…

不良少年とキリスト

最初に申し上げておくと今日はいつもみたいに気取った言い回しとかわざわざ考えて作ったりしません、 「どうせさっき大森靖子のLINEブログ読んで感動して影響されたからだろ」って思うでしょその通りですピース、 このブログは元来「つぎはぎ」というタイト…

新らしき文学

私は悲しい癖で、その時の気分に合った音楽を聴きながらでなければ、眠れない。 でも、昨夜はだめでした。 1時間以上iPhoneを介してインターネットから、昨夜の気分の音楽を引きずり出してこようとしたけれど、どれもどれも てんでだめ。 無限に広いと思っ…

桜の森の満開の下

今年は花見をする間もなく、桜の季節が過ぎてしまった。バイト先の社員さんに、「大学生が花見しないで何するの」と呆れられてしまったけれど、わたしは大学四年生、花見しないで勉強をするの。「時の流れが速い」なんておばさんじみたことを言いたくないけ…

肉体自体が思考する

一ヶ月ほど、ブログの更新を放棄してしまっていた。「なにも考えることが、書くことがなかった」と言ったら嘘になるのだけど、なにせ思考がブツ切りで、文章に纏めることができなかった。いかんせん、疲れている。気持ちに身体がついていかない。私は4月か…

諦めている子供たち

昨日は成人の日だったらしい。成人式、あれからもう1年か、なんて凡庸なことを考える。ローカルなテレビ局の取材班に、「新成人の抱負はなんですか?」と突然カメラとマイクを向けられて、口ごもったことを思い出す。あれから1年。わたしは「人と成る」ど…

月日の話

『坂口安吾全集』の11巻をめくりつつ、新しい年を考える。2016年になったようだ。母は毎年、「ゆく年くる年」をつけては「0:00」の表示を待ち侘びている。「0:00」のその瞬間、母はきちんと座り直して、私と妹に向かって新年の挨拶をする。思春期真っ盛り、…

恋をしに行く

最近思うことは、私はもう恋愛が嫌だ、ということ。一人の女は一人の男と恋愛をして、一生愛情でもって繋がっていくことを目指す。ロマンチック・ラブ・イデオロギー。こんなものが、近代以降の社会でずっと理想とされているから、今日もみんなみんな、それ…

D・D・Tと万年床

風邪をひいた。という、嘘をついた。本当は、昨晩 あまりにもくだらないことで悲しくなって、レキソタンを過剰摂取して 剃刀で腕を切って、昼過ぎまで昏睡していただけです。大学の友人たちから送られてくる、「どうしたの?」「大丈夫?」というありがたいL…

風と光と二十の私と

何となく、本当にただ何となく、今日のバイト中に、自分の生年月日を印字したシールを作った。1995年4月1日生まれの、二十歳。とは言え、未だに自分が二十歳である実感がなく、「何歳?」と訊ねられるといつも、一瞬間を空けて答えることになってしまう。と…